デートの帰り道、ふと気づいた。
さっきまで目の前にいた子の顔を、ぼくはほとんど覚えてなかった。
話した内容は覚えてる。趣味、仕事、最近の映画。なのに彼女が笑ってたか退屈してたかすら、はっきりしない。
会話は途切れなかった。沈黙もなかった。
でも帰り際の「じゃあまた」は、もう会わない人に言う「じゃあまた」だった。
何がダメだったのかわからない。話の内容も準備した、質問もした、リアクションも取った。なのに空気が最後まで柔らかくならなかった。
会話の「中身」ばかり磨いてた頃
ぼくは長いこと、デートの成否は「何を話すか」で決まると思ってた。
質問の型を覚え、あいづちを練習し、「趣味は?」じゃなく「最近ハマってることある?」と聞くようにした。相手の話を最後まで聞いてから自分の話をする。会話は確かに続くようになった。
でも結果は変わらなかった。
ある日、飲み会で友達に言われた。
「お前さ、話してるとき目が泳いでるよ」
は? って思った。自分では全然気づいてなかった。
デートの空気を作ってるのは「身体」だった
気づいたのはここ。
デートの空気を作ってるのは、言葉じゃなかった。
ぼくの身体が、ぼくの知らないところでメッセージを発信してた。相手の身体も、言葉にしない本音を語ってた。
男が見落としがちなボディランゲージのシグナル、代表的なのはこれ。
- 足の向き: 相手の足がぼくの方を向いてるか、出口の方を向いてるか
- 肩の角度: 相手の肩がぼくに開いてるか、斜めに逃げてるか
- 手の位置: テーブルに出してるか、膝の下に隠してるか
- 目線の高さ: 相手がぼくを見上げる位置か、見下ろす位置か
「足はぼくの方を向いてるけど、肩が斜めに逃げてる」みたいな矛盾サインも拾えるようになると、会話の内容を調整できる。
自分の身体をコントロールする
相手のサインを読む以上に効いたのは、自分の身体を意識的にコントロールすること。
- 目は「相手の眉間」を見る(目を見続けるのが苦手でも、眉間なら続く)
- 姿勢は背中を椅子の背に預けず、軽く前に傾ける
- 話を聞くときに相づちを打つ角度を、少し大きくする
- 笑うときに声を出す(口だけで笑うと伝わらない)
これだけで、相手の中でぼくの「身体のノイズ」が消える。
相手はぼくの言葉じゃなくて、身体の安定感に安心してくれるようになった。
「服」で姿勢が変わることもある
副次的な話だけど、身体が整わない原因の一部は服にあった。
サイズが合ってない服、シワだらけのシャツ、妙にタイトなパンツ。
これを着てると、無意識に姿勢で補正しようとして、結果ぎこちない身体になる。
ぼくはファッションが本当に苦手で、「何を組み合わせるか」の時点で詰む人間だった。
ZOZOでもユニクロでも自分に合うサイズが買えればそれで十分。それが無理な人向けに、コーデごと買えるDcollectionやSPUTNICKS(スプートニクス)みたいなサービスがある。
ぼくはSPUTNICKSの「コーデ一式買い」で一度、自分に合うサイズ感を学んでから、ユニクロに戻っても姿勢が変わった。
服にお金を注ぎ込めって話じゃない。自分の身体を違和感なく包む1セットを持つだけで、ボディランゲージのノイズが激減する。
ここだけの話:ぼくが一番効いた「足」の話
ブログだから書ける具体を1つ。
ぼくがデート中に意識的にやるようになって一番効いたのは、自分の足の向きを相手に向けることだった。
カフェで正面に座ったとき、普通は足をまっすぐ自分側に引く。
そうじゃなくて、片足の先だけちょっとだけ相手側に倒す。それだけ。
相手は無意識にそれを読む。「この人、ちゃんと向いてるな」と身体で感じる。
ぼく自身も、足が相手に向くと自然に姿勢が前に出るから、声のトーンまで変わる。
これだけでも話す空気は確かに変わる。でも、ぼくが本当に効いたと思ってるのは、相手の足の向きを見ながら、会話のテンポを変えること。相手の足が逃げてるときに早口でたたみかけると、空気は固まる。そっちはnoteに書いた。
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